建材の伸び縮み、責任の所在

建築材料は、(炭素繊維を除きます)温度や、日当たりなどにより伸びたり縮んだりするのは御存知でしょう。そういう物を使い建物を建てるにはそれなりの用意が必要です。

寸法をキツキツにしてしまうと後で反りや割れが出来るのは当然です。

遊びの空間が確保できれば問題は無いわけです。

又地震などによる影響も考える必要があります。

伐採し製材した木材は、水分を含んでいます。

これを、機械乾燥させるのか、また自然乾燥するのか、いずれにしても徐々に乾燥させ流通しております。

それであっても、建築する頃にもまだ縮んだり、反ったりしていくようです。

在来木造建築の場合、真もち材であれば立ち木の際の上下方向など、板目の材木であればその裏表など、割れや反りなどをある程度見越して使います。

よく新築の建物を完成したばかりで、柱や梁などがパキパキと音がしているのを聞いた方もおられるでしょう。乾燥過程で木が割れている為です。

鉄骨の場合、熱により膨張するのは当然です。

そんな鉄骨をむき出し塗装のまま外壁に使用すること自体、漏水の原因を作るようなものですし、後でそれを解決するのも大変です。

以前に、その様な事例がありました。

新築から、雨漏りの瑕疵の保障期間内の施設建築でしたが、外壁の鉄骨部分から漏水しておりました。そのことを設計の先生に具体的に告げます、これは設計上の重大な瑕疵ですと。

先生は、代理の若い衆をよこすのですが、様子を見ているようです。

施工をしたのは、大手の、TAKE〇〇KA,ですよ。

しかも、好意で調査する、とかいってホースで水を30分ほど撒いただけです。

現実ですよ、それが現実。

さらに下部にある大開口サッシの鴨居部分がたれていてそれを持ち上げるために作業中

私はそのまま上げればガラスが割れるよ、声を大にして忠告しましたが、聞かずに実行した。人を馬鹿にしているんですよ。

鴨居の上にランマのガラスがあるのに、ガラスのコーキングをとらずにあげるのでガラスが割れたのです。職人が4人、監督が2人、営業が1人。

そんだけいても、役に立たず。

後で聞いた話ですが、施設を使っている側は困っていたことでそれを解決してあげようと思ったのは私です。その施設を設計したのは、オーナーさんのお友達でそのつながりで施工した大手の会社だったそうです。そりゃ、オーナーさんが訴えなければそのままですよ。

馬鹿を見たのは私だけでした。

ですが、建物を作る業者としてそれではいけないですよね。

責任の所在は、どこにあるのでしょうか?

集団で、(会社組織の人の集まり)事に当たれば誰かが責任を持つかな、そうではありません。上手にはぐらかされます。集団で何かをすると必ずエスカレートする傾向があります。私は、それが嫌いで、若い頃から集団で何かをするのをやめております。又建設の会社組織にいたこともありますが、早くに独立しました。

私の仕事は全責任は私にあります、個人事業者や有限会社(家族経営)小規模ですし

すべての業務をしなくてはなりません、また、責任の所在ははっきりしています。

ブランドや広告により業者選定することは否定しません、ですが大事なお城であれば

契約なさる前に準備をされてはいかがでしょう。

事前に検討するするべきは、他も見て比較すること。

利害関係の無い第三者の意見を聞いてみること。

お勧めしたいと考えます。

資格やブランドを鵜呑みにしてはいけません。

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