ある鉄筋コンクリート造の話

鉄筋コンクリート建築はどうなってるのか、全体重量が重くなるので立派になるのです。独立基礎、布基礎、べた基礎、規模にもよりますが杭も必要になるでしょう。くいは昭和の頃はディーゼルハンマーで既成くいをパンパン打ち込んでました、騒音が問題です。他にもセメントミルク、オーがーで穴を掘り既成くいを落とし込み、セメントを流し込む方法これはそれほど音がしません、大きな重機が入らない現場もあります。BH工法という現場造成の方法これは、小型の掘削ユニットを2tほどの車両で搬入し掘削、その汚泥をバキュームなどで処分します、鉄筋は組み立てているものが搬入できればいいのですが、だめな場合また予算にもよりますが現場で溶接組み立てしているのも良く見ます。掘削は直径1.5mほど(設計による)深さは支持地盤まで、結構深いです、組み立てた鉄筋のかごを落として行きコンクリートを流し込むそんな感じです、現場はぐちょぐちょになりますし危険作業です。根きりが地下の場合、先行するのですが、まずH鋼を矢板の幅で打ち込み土留めをします、電車のレールなども代用されていました掘削しながら矢板をいれ隣地が崩れないように土を詰め込み進めていきます、あまり深いときは鋼材に梁をわたし補強して安全に、ユンボが乗れる鋼台も必要になるでしょう、掘り方も様々です、変わらないのは下で土を削る作業員です、大変重労働です。杭頭を処理してきれいに図面のようにととのえ基礎をつくっていきます。基礎の仕様によりですが鉄筋の数は多いです、時間もかかります。

鉄筋コンクリート造は、墨だし、型枠大工さん、鉄筋屋さんと電気、給排水そんなかたがたが1工程を繰り返して作り上げていくのです。ある意味ごちゃごちゃする部分があるのですがそこはチームワークで危険の無いように。ラーメン構造で言えば、型枠を片側立て込み柱と壁の配筋をして電線管等をいれ型枠をかえして梁枠を作り梁の配筋をつくり、スラブをあげてスラブ配筋、スリーブなどいれ組み立てていく。この工程も現場によって違っていますが基本、1フロアー、コンクリートを打ち込む1工程として計画すると思います。

型枠はパイプ、セパ、鎖、サポートなど重いものばかりです。たぶんジムとか行かなくてもむきむきになってますし、力があります。乱暴ものが多かったのは昭和の頃ですが・

階数を上げていくのに、広い現場はレッカー使えますが、狭い現場の場合手上げ、枠はまだいいのですがサポートとかパイプ長いのは重いですよ、スラブにばか穴あけといてそこからあげるとか現場によります。6階でも7階でも工程を繰り返し地道に進みます。

コンクリート打ちは全員集合で一大イベント。とんとん型枠をたたきジャンカにならぬように振動を与えコンクリートをなじませます、今は壁ようバイブレーターがありますが、昭和は人力です。しかも、冬場のコンクリ番は焚き火とかやりながら何度も徹夜しましたよ。今の工事仕様では考えられませんが。またコンクリの養生期間を終えないと型枠は、ばらせませんもちろん壁や柱とスラブは別ばらしです。



すべての打ち込みが終われば躯体が完成、きれいに打てているといいですね、打ち放しであれば余計に気を使います。デザイン上か予算上かこの打ち放しが流行した時期もあります。

コンクリート構造物は将来割れる可能性もあり、また内部の状況まで完全に把握できるわけではなく雨が電線管伝いにしみこんでくる事もありえます、お勧めは出来ない工事の例でもあります、すべてではありませんが。内部の造作は相手がコンクリですので違う種類の道具は必要になります、地下については二重壁で浸透水の処理をします。上階は普通に造作をしてサッシ溶接サッシ埋めこれは鉄骨と同様です、屋上の防水しておかないといけません、

ドレーンは打ち込み済ですか、それとも後つけ防水はアスファルト、シート、ウレタン、

将来に雨が漏る可能性もある工事であることは創造しませんよね工法も進化はしているのですが、基本的には雨水をためて排出する構造自体考え直せればありがたいのかと思います。

予算など色々ありますが、建築士つまり現場の担当者は全責任を持って管理すると四会連合の約款って、昭和の監督はよく言われましたが現行の法律は守ってもおのおの監督の質に違いもあり人により経験上の進言しても通らないこともありますよね。



せっかくネットで何でもわかる時代ですので、大切な財産を任せるのであれば、大手を始め様々な建設会社に経験豊かなかたがたにも理解し得ない現場の事実もあるんということ、ブランドによる思い込みをなさってもいいですが、ぜひいろんな知識を吸収して事に当たっていただきたい、そんな思いです。


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