リホーム、修理など
おもに木造建築物の修理についてのお話です。
屋根の修理です、昭和には瓦屋根が多くありました、地主さんは平屋で屋根にむくりを付けた立派な入母屋つくりもありましたし、安価なセメント瓦なんていうものもありました。
それらは、材料としては重く、雨漏りしだすとどうしようもなく葺き替えけっこういたしました。とんとん葺きといわれる野地板の上にさわらといわれる薄い板状のものを敷き泥で固めて止水した様子で桟に瓦を引っ掛けとめてます。そんな古い屋根を解体すると泥がすごかったですね。瓦屋根の勾配は4寸5分ありますので材料の選定には困らないです。
垂木を補強して、野地板を打ち、アスファルトフェルトを敷き、軒先の広こまいを取替え、破風を補修すれば丈夫な下地を再生できます。
コロニアル、カラーベストの種類であれば、水下に金物を止めそこにかぶせるようにスターターを打ちつけ、そこにかぶせるようにまた互い違いに材料を打ちます切妻でも寄棟でも、端には金物がつきます材料のカットは専用工具でバツット切ります。棟の上まではれると又棟金物を付け完成です。棟の金物が通気のあるものがいいですね。
鉄板葺きでも水下に金物を止めそこから葺きます平葺きは上記と同様に葺きますが、瓦棒葺きというもので、垂木の幅で角材を打ちその間に曲げ加工した鋼板(0.35ミリほどのもの)を水下から棟までの長さに加工してとめ、角材の上にかぶせの鉄板を打ち付ける、そんな工法もよくやりました。鉄板は安価ですただ更新の頻度は上がります。
割と新しい屋根は塗装をしてもたせる選択もあります。洗浄して、接着剤ぬり、材料に適応した塗装材を塗るのは基本です、屋根の工事はとにかくやけどするくらい熱いので時期が大事でしょう、雨のこともありますし。
外壁塗装も屋根と同時に施工したほうが行き届きますね、そうそう足場も色々です、昔は。丸太足場がありました、丸太をバンセンで縛りつけます、筋交いをつけ足場部分は抱きにして結構丈夫でしたよ。懐かしいです。単管抱き足場、枠足場はメジャーですが、最近はビケ足場がはやっているようですね、あれ使ったことありますが、たたくのがうるさいのと、バラス際に気をつけないと落とすので、わたしら古い人には無理です。又シート養生は台風や風の強い日ははずすのが常識でしたがいつから変わったのでしょう、監督時代は胃が痛くなるほど気をつけていたことは覚えてます。さて外壁の塗装材は進化しておりますが、うちの定番はシーらーにサーフ厚塗り、マイルドウレタン、充分ですね。安く出来ますしヘアークラックも埋まります。せっかく足場があるので出来ることはしておきたいものですが、見積もりの時点で説明できればいいですね。雨樋、軒天、下屋の天板、何度も施工してると良くわかります。
外装は改修用サイディングもお勧めです、モルタルの外壁に貫を打ちそれにサイディングを留めます、建物の外壁に空気層が出来通気が取れます、断熱性があがります。きっちりとめてあれば50年以上持ちこたえそうです。
ある時期から、改修工事の際は耐震補強を進めなければならなくなったり、瑕疵担保保険を検討していただくなど改装工事も御説明が要ります。
また、内装時に部屋を広くするために柱を抜き梁を補強しておりましたが、今で言えば壁の構造計算で強度の補填が必要なのではありませんか。費用はかかるので色々です。
内装の模様替えは、簡単な作業でありますが仕上がりをよく説明して取り組みます、クロスは、はがしても下紙が残りますので厚手のほうがでこぼこが目立たなくて良いでしょうが、どうしても新築のようにされたいのであればボードの貼り替えもしくは重ね貼りが必要です。また床の貼り替えのときに良く思うことは、はがすとだいたい床材のうえに間仕切りなど壁があり床仕上げがはがせない、これは大工さんが床を先に作りそのうえに壁を作っているからで、そのほうが下地が簡単なためなのですが後のことは考えてませんよね。
リホームをすればするほどそんな場に出くわします。たくさんありますがすべては書けません。床の組み方も昔は束石、束、大引き、根太、床板と組みますが束石が沈むし、大引きもそります、今はべた基礎に鋼製束ですよね、これいいです。
設備関係はまたのちほど。
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