あるバリアフリーの話

高齢者や障害者が社会生活を送るための障壁を除去する。

建築的には特に床の段差や出入り口の広さなどが大事なわけですが、玄関段差20ミリ以下、

室内生活空間段差5ミリ以下が基準です。

ある介護施設ではベランダから部屋に入るところがほぼ平らで強雨時には雨が進入して困っておりました。

こういった場合サッシの機密性は特に重要で多少値段の高いビル用サッシは必須です。また、サッシの外側に溝を設けそこに水を流すことも必要です。

ここの施設では一般的なサッシであるし、溝はあっても20ミリくらいの溝で強雨時は雨がのりこえて浸入しているようでした。

下に梁の無いスラブの片持ち構造でしたのでこれ以上深くは直りません、他の方法で出来ないことはないのですが現在の使用状況のまま修理をするには大変費用がかかります、騒音もすごいです。

設計者や施工業者の瑕疵ではないのでしょうか?もうすでに15年もたっていれば責任追及もできず、保険も加入してない、現実こういうケースたくさんあるんでしょうね。


室内では、浴室、床を洗わなければならないトイレ、も同様に水を排出できる溝が必要です、この溝も水をじゃばじゃば流せるようなつくりでありしかも衛生的であるべきです。

1階でも2階でも後で直すことは簡単ではありません。まったく気の毒です。

建物自体持ち上げなければならない場合もあります。

昔からこの辺は大雨が降ると水がたまり易くはけにくい土地であれば基礎を上げ家を高くする必要があります。

この場合スロープを造るほどの長さがとれる場所が無ければ、リフトを設置するようです。

また、土地がうなぎのように奥行きがある場所の建物は排水の自然勾配のために基礎を高くしなければならない場合もあります。

排水の自然勾配だけのためであれば、地下に汚水の層を造り電動のポンプで排出することも出来ますが、作成費用がかかりますしメンテ費用も要ります、設計計画に工夫が必要です。

造る前に検討しておければいいですよね。

手すりを付けるのは下地のしっかり固定しないといけませんし、下地が難しければそれなりの補強をしておくべきです。人がぶら下がっても問題いように、とは小心者の私が思うだけでしょうが。



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