美的感覚にこだわりたい

見た目を美しいのはわかります、さらに内面の美しさは言葉にして表さなければ見えません

私の理想を申し上げれば、建築工事の出来上がりの美しさは当然のことで、その工事の過程こそ重要だと思います。専門技術や計画図に対しての精度は、あたりまえですがお施主様への説明や、近隣様への気配り、公道や私道への駐車、造る職人の礼儀ただしさ、現場の整理整頓。などは請けた会社の姿勢でもあり担当現場監督の責任でもあります。

大体の人はまじめに取り組むと、胃が痛くなり精神的に病みますし私も同様でした。

完璧はありえませんが、ほったらかしの現場はありますし見てすぐわかります。

昭和50年代には仕事がたくさんあり、完成させることが精一杯でありました。

作るのは職人ですので建設会社も何とかまとめてる程度でしたのです。

私が自営業になってから建築工事も美しさが必要だと思い改革を試みた次第です。

不細工な職人も接遇教育を受けるべきです、自分は特殊な技術を持っているからなどと

うぬぼれていた時代かもしれません、どんな特殊な業種もみんな最初は素人ですし、器用な人はすぐ覚えるでしょう。実際私が施工したほうがうまかった例は多々ありました。

そんな口下手で頑固な職人はもう現在は少なくなりましたね。

時代は変わりましたがいまだにおりますよ、そんな方々、そんな会社。

例えば新築工事の場合、外から見てダンボール等がちらかっていたり、平気で路駐していたり、でかい声でしゃべる職人、外でタバコを吸って通る人を眺めていたり、近隣から注意されても監督不在で平気でいる、まるで自分には関係が無いような対応をする職人。

そもそも計画から間違っている、近隣大迷惑なはつり解体、低騒音工事が常識のいま、

病院の隣でも現実についこのあいだの話です。先生が聴診器聞こえません、それでも我慢しているし苦情も言わないではおかしい世の中です。

私の美的感覚はそれを許しません、現場はつねに監督常駐対応も早く、近隣様にもお客様にも御迷惑をかけません、職人にまかせっぱなしにはなりません、大声を出す機会もありません。路上で休憩はさせません。そこにいて監督することはメリットもあります。

工事を見ていた近隣様からお仕事を頂くことは多々あります。お茶を頂くこともたびたびです。ならぬものはならぬのですって時代は違っても社会全体がそうでないと難しいですね

思えばお客様から頂いた激励は忘れません。

28で自営業始めた頃ですが、職人が仕事中におしゃべりしているときに注意されたこと。

私はおしゃべりしている君たちにお金を払う気は無いと叱られました、どんなに安く工事をしても余分なお金は払えないことは当たり前です、大変にありがたいお言葉でした。

材木店の会長から頂いたお仕事でした。原状回復の現場でビニールクロス貼り替えをしたのです当然張替えだけの仕事です、はがして下地が悪くてもパテ等で処理して貼るのですが、一部分ひどい仕上がりになり、それを見た会長がボードは安いものだからそういう時は大家さんに言って修理をしてきれいに納めなさい。と叱られました。これも大変ありがたいお言葉です、それ以来お客様への説明は欠かせませんし、多少のことは修理して納めるようにしました。

そして又工事中であれ常に足元をきれいにし、作業をしやすくしておく、そのほうが、いつ来客があっても美しくみえて良いと教わったこと、今でも実践しておりますが、この姿勢を見たお客様が又新しい仕事を下さったりしてもいます。

美しい姿は共感を呼びます。

美しい建築現場でありたいものです。

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